Selenium 3 への道

Selenium 2 は 2011年7月にリリースされました…

Selenium 2 は 2011年7月にリリースされました。あれから2年、本当に色々なことがありました! Selenium 2 の主要な追加機能であった WebDriver API は、現在 W3C 標準の基礎となっており、Google、Mozilla、Opera によって作成およびサポートされている実装が存在します。 34 回のリリースがあり、Java、C#、Python、Ruby、Javascript が公式にサポートされ、コミュニティが Perl、PHP などのバインディングを提供するために貢献してくれました。 57 人もの人々がコードベースの変更を執筆し、数え切れないほど多くの人々がオンラインフォーラムに参加し、助けやアドバイスを提供してくれました。

これらすべての出来事が起こっている間に、世界は進歩し、今こそ Selenium プロジェクトが未来を見据える時です。 Selenium 3 に向けて取り組んでいることを発表できることを大変嬉しく思います。

Selenium 3 は「モバイルおよびウェブアプリのユーザー中心の自動化ツール」を目指します。

これはどういう意味でしょうか? モバイルユーザー向けに、Selenium プロジェクトは、WebDriver API をモバイルにも対応できるように拡張している多くの異なるプロジェクト間の相互運用性を促進するためのテストスイートをホストします。 Appium、ios-driver、selendroid などのプロジェクトの開発者は、これを実現するためのテストスイートに取り組んでいます。

また、Selenium の背後にあるテクノロジーを可能な限り安定させ、高性能にすることにも取り組みます。 このため、Selenium 3 では、オリジナルの Selenium Core 実装が削除され、その結果、RC API も非推奨となります。 古いバージョンは引き続き個別のダウンロードとして利用可能ですが、非常に緊急の修正を除き、アクティブな開発は中止されます。 WebDriver によってバックアップされた RC API の実装は引き続き提供するため、既存のテストを実行し続けることができますが、今こそ WebDriver API を直接使用するように移行する絶好の機会です。

IDE からテストをエクスポートして HTML スイートを実行しているユーザー向けに、これらのテストも引き続き実行できる代替ランナーを提供しますが、これはメインダウンロードで提供されている「WebDriver バックアップ」RC 実装によってバックアップされます。 再び、オリジナルの実装はダウンロードとして利用可能になりますが、3.0 をリリースすると、アクティブな開発は行われなくなります。

現在の計画では、今年のクリスマスまでに 3.0 の出荷を開始する予定です。とても楽しみです!

最終更新日:2021年8月7日:ディレクトリ名の変更 (e9895f27c26)